■熊本国際ロード2009
鹿屋OBの中島康晴選手が優勝! 清水選手も3位!
現役では吉田隼人選手が21位でフィニッシュ!
国内最後のUCIレース「熊本国際ロード2009」が11月15日、熊本県山鹿市を舞台に開催され、国内外13チーム69名が参戦した。
距離は歴史的に有名な鞠智城をスタートし、「あんずの丘」がフィニッシュ地点の1周13.6kmの周回コースを12周する168km。
途中に厳しい登坂区間や強風の吹く平地があり、国際大会に相応しいハードなコースレイアウトだ。
今回は若手育成の観点から日本学生連盟選抜チームに出場権が与えられたが、
実業団を含め地元九州でもっとも活躍している鹿屋体育大学にも唯一の学生単独チームとして出場権が与えられた。
しかし、鹿屋体育大学は万全の体制を敷くことができなかった。
ツール・ド・おきなわ第1ステージ6位の野中竜馬選手と10位の内間康平選手が新型インフルエンザでダウンし、
伊藤雅和選手、江夏竜馬選手、吉田隼人選手、野口政則選手の4名で挑むことになってしまったのだ。
開会式で紹介された鹿屋体育大学
レースは序盤からアタックが繰り広げられた。実業団選手に混じり大学選抜の加藤哲史選手(順天堂大)や西薗良太選手(東京大)らも積極的に動く。
特にインカレチャンピオンである西薗選手は鹿児島出身ということもあり気合い充分だ。
レース直後に伊藤選手は海外遠征(ツール・ド・インドネシア)を控えているため、鹿屋体育大は吉田選手をエースとして動いた。
12月の東アジア大会の日本代表に選ばれている吉田選手の調子は悪くない。アタック合戦が続くハードなレース展開に遅れ出す選手が続出する中、
伊藤選手と吉田選手はメイングループをキープ。
しかし、吉田選手はこれまでに3回のパンクに見舞われ集団に追い付くためにかなりの脚を使ってしまっている。
先行していた韓国ナショナルチームのクォン・ジョンオ選手をメイン集団が捉えたラスト3周でレースは大きく動き始めた。
この日絶好調のEQA・梅丹本舗の活発な攻めにより一気に集団は小さくなった。
一旦は8名の逃げに吉田選手も乗り上位入賞が期待されたが、3回のパンクにより使ってしまった体力の消耗は予想以上に大きく、脱落してしまう。
ラスト2周で飛び出しのはEQA・梅丹本舗の中島康晴選手。しかも、これを追う4名の中にはチームメイトの福島晋一選手と清水都貴選手がいる。
EQA・梅丹本舗が圧倒的有利な展開だ。最後は中島選手がそのまま逃げ切って優勝。これに福島選手、清水選手が続き、EQA・梅丹本舗が表彰台を独占。
国内最強チームの実力を遺憾なく発揮した。
鹿屋勢ではエースの吉田選手が後半苦しみながらも辛抱強いレースで21位。
途中のアクシデントが悔やまれるレースであったが今後の期待を抱かせる走りを見せてくれた。
吉田選手はレース後「パンクの連続で最後は力尽きたが、ウィグライプロと
ウィグライウォーターを使い続けて厳しいレースでも踏ん張れた。
ウィグライプロなしでレースを走ることは考えられないので、今後も使い続けたいし、周りの選手にも勧めたい」と話した。
3回のパンクに見舞われながらも奮闘する吉田隼人
今回優勝した中島選手と3位の清水選手はともに鹿屋体育大学のOB。世界で戦うことを常に意識している鹿屋の取り組みは確実に形になり始めていることを証明した。
また、地元九州での開催ということで鹿児島から駆けつけた関係者やファンに最高のシーンをプレゼントすることができた。
■ツール・ド・インドネシア2009
鹿屋体育大学から2名出場
チームTTで日本チーム3位、内間選手区間4位2回の快走!
(財)日本自転車競技連盟は11月20日から12月4日までインドネシア共和国で開催されたツール・ド・インドネシアへ日本ナショナルチームとして選手5名を派遣。
鹿屋体育大学自転車競技部からは、昨年に引き続き内間康平選手と伊藤雅和選手が参加。今回は内間康平選手がレースをレポート。
今年のインドネシアは全10ステージ、総走行距離1543.8kmというUCIアジアツアーの中でも最もきついレースの一つである。
出場はインドネシア国籍のチームが多いものの、イランのタブリーズペトロケミカル、アザドユニバーシティといった強豪チームが参加していて、
スタート前からかなり厳しいレースになると予想できた。
初日のチームTTでスタートする日本ナショナルチーム
第1ステージは当初クリテリウムの予定だったが、急遽チームタイムトライアルへと変更になった。
スタッフの方が海外チームからローラー台を借りてきて頂きとても助かった。
スタートするとチーム全体が良い調子で走れていると感じた。前半から3名に牽引役として犠牲になってもらい、後半も力を温存した2名が快走の末、好タイムでゴール。
イランの2チームに続きが3位となり初日からチームで表彰台に上がることができた。
初日のチームTTで3位に入り表彰台にあがった日本ナショナルチーム
第2ステージからはいよいよロードレース。第1ステージの調子を維持したい日本チームだったが、
距離が伸びるにつけ前日のチームタイムトライアルの時には感じなかった暑さを感じ始め、体が思うように動かない。
この日は全員で協力して走り通した。
しかしこの日の夜、1名の選手が体調不良を起こし次の日リタイヤしてしまった。
さらに第4ステージが終わった後にも2名の選手が熱中症と思われる症状に襲われた。
その内1名は昨年このレースで区間2勝を挙げた鹿屋体育大学のチームメイト伊藤雅和選手。
真冬の日本から常夏の地に来て直ぐのレース、初日のTTを見ても決して調子が悪いわけでは無いはずなのに、高温になじめず序盤から苦戦を強いられる事になった。
第6ステージからは私(内間康平)と早川朋宏選手(法政大学)が攻撃開始。積極的に逃げ集団を形成する。
そして15人ほどの逃げ集団から内間の単独アタックが決まった。
しかし残り残り20kmで追走集団に追いつかれ、さらにカウンターアタックで3人が飛び出し、逃げ切られてしまった。
内間と早川選手がいた集団は残り500mでメイン集団に吸収されたものの、すかさず飛び出した内間がぎりぎり逃げ切り集団の先頭でフィニッシュ、4位入賞を決めた。
第7ステージも積極的に動いた内間は逃げ集団に入っている。
残り1kmで一番足を残していた選手がアタックを掛けるが、他の選手は追おうとはせず前日スプリント力を見せた内間をマーク。
後からメイン集団も迫ってきていたので内間はそのまま先頭を引きゴールスプリントに、結局集団の3番目でのフィニッシュとなり昨日と同じ4位入賞となった。
第8ステージは50kmとかなり短いレース。2日続けて4位と調子を上げてきた内間がここでも積極的に飛び出し逃げる。
内間は粘って走るもメイン集団に残り4kmで追いつかれてしまい、他のチームメイトも上位には食い込めなかった。
そして第4ステージから熱中症で体調が悪かったなりに我慢のレースでサポートに徹してきた伊藤雅和選手が残念ながらここでリタイヤしてしまいました。
第9ステージで日本チームは3人と少なくなったが、高いモチベーションは変わらなかった。数々のアタックに交互に飛び付いていくが、3名では対応しきれない状況、
結局誰も乗れなかった逃げ集団が決まってしまった。後半になると一旦開いたタイム差は徐々に詰まり残り1kmで逃げ集団を捕まえたが、
追うために動きすぎた日本チームのメンバーにゴールスプリントの足は残っていなかった。
ウィグライプロ
でコンディションを整えながら走った内間康平(右)と伊藤雅和選手(左)
いよいよ最終第10ステージ。失うものは無い日本チームはこの日3人が全力でアタックを掛けたが不発に終わった。
結局この日も表彰台に乗ることなく終了、長く過酷なレースの全てが幕を閉じた。
沖縄育ちの内間は短期間で高温にもなじめてそれなりの走りができたが、寒くなった日本から温暖な地に来て体調を崩す選手が多く今後の課題となった。
今大会では桁違いのハードなレースを乗り切るために、レース中にウィグライプロを飲んだ。
さらに脱水を気にしてウィグライウォーターをホテルでのゆっくりできる時間等にも飲んで体調を整えた結果、
これほどのハードなレースにも拘わらず翌朝は元気にスタートラインに並ぶことができた。

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