Jサイクルツアー2009のチームランキング4位に入った「パールイズミ・スミタ・ラバネロ」(高村精一監督)。
プロショップ高村製作所を拠点とするいちクラブチームがなぜこのように日本のトップシーンで活躍できるのであろうか。
今回から連載で高村監督のトレーニング理論を紹介する。
- トレーニングの80%はLSD、残りの20%はパワートレーニング
- ラバネロのトレーニングの基本は心拍数100?120による長時間運動、いわゆるLSD(Long Slow Distance)だ。
LSDで強い心臓と筋肉をつくり、基礎体力を向上させることを何よりも重視している。
トレーニングの比率・配合で言うと80%はLSD、残りの20%がインターバルトレーニングなどのパワートレーニングである。 つまり、ほとんどの時間をLSDに費やしているのだ。
高村監督は「しっかりとした基礎体力がないとパワートレーニングをいくらやっても意味がありません。 うちはチームでの練習は毎週日曜日だけなので、平日は選手ひとりひとりにLSDのメニューを与えています。
選手は働いていたり、学校へ行ったりと生活環境はさまざまです。ですから、選手それぞれの環境とレベルに合わせてメニューを考えています。 1時間でも2時間でもとにかく毎日続けることが大事です。 LSDをしっかりと行って強い運動に耐えられる基礎体力をつけてから、平地や坂道でのインターバルトレーニングなどのパワートレーニングをやるべきです」と話す。 - 次シーズンの行方を決める大切な冬場のトレーニング
- ラバネロにはシーズン中(4月?11月前半)と冬場(11月後半?3月)の2通りのトレーニングがある。
高村監督は特に冬場のトレーニングを重視している。
「冬場のトレーニングで何をやるかで次シーズンの成績は全く違ってきます。 ここで計画的にトレーニングしないと1年を棒に振ることになります。 うちではWGH Proを使って各自が冬のトレーニングに励んでいます。」と高村監督は話す。 冬場のトレーニングで高村監督が重視するのは"原点回帰"だ。つまり、基本の再確認である。
その基本というのは大まかに言うと
①集団走行
②一定ペースの走行
③正しいフォーム・ペダリング。
冬の間にこのトレーニングをしっかりとやっておくと、春からスムーズにレースに参戦することができると高村監督は考えている。(続きは次回)

練馬区の高村製作所の裏にはトレーニングスペースがあり、夕方になるとラバネロの選手が集まりトレーニングしている。
写真は高校生を指導する高村監督(右)
