Jサイクルツアー2009のチームランキング4位に入った「パールイズミ・スミタ・ラバネロ」(高村精一監督)。 プロショップ高村製作所を拠点とする街のクラブチームがなぜこのように日本のトップシーンで活躍できるのであろうか。 高村監督のトレーニング理論を連載で紹介する。今回は第2回目。
- 冬場のトレーニングのキーワードは"原点回帰"
- ラバネロが冬場のトレーニングで重視するのは"原点回帰"。つまり基本の再確認だ。
基本というのは大きくわけて3つ。
- ①集団走行
- ②一定ペースの走行
- ③正しいフォーム・ペダリング
①集団走行
チーム練習の時は2列で前の選手の後輪と後の選手の前輪は約10cm間隔、横の選手のハンドルとの間隔も10cmで走行させます。 レースではこの間隔が1メートルもあれば入り込まれてしまいます。
ですから、10cmという間隔を選手に身につけてもらいます。 また、これぐらいの間隔だと緊張感が高まり、落車は起きません。 ロードレースではこの集団走行ができないといくら強くても勝負になりません。 チームでは毎週日曜日に先頭交代しながらこの集団走行で70kmぐらい走ります。②一定ペースの走行
練習では12月・1月は時速30km、2・3月になると時速40kmで一定ペースを保つように走らせています。一定ペースで走ることはレースにおいてとても重要なことなのです。 たとえば、集団の1人の選手がスピードを上げたり下げたりした時に、その人のペースに合わせてしまうと集団全体が大変です。
しかし、自分がしっかりと一定のペースを守っていれば、その選手に振り回されることなく走ることができます。集団の中で無駄な体力を使わなくて済むのです。
ここで大事なのはスピードというよりペダルの回転数です。選手には一定のケイデンスで走ることを常に意識させています。 最初のうちはサイクルコンピュータを見ながらですが、体感でわかるようになるまで選手には走り込んでもらいます。 身体に感覚を覚えさせるのです。③正しいフォーム・ペダリング
私はチーム練習の時にチームカーで集団について行きます。その際に各選手のフォームとペダリングを必ずチェックしています。 フォームでは身体にブレはないか、上半身の力が下半身に上手く伝わっているか、腹式呼吸を使えているか、ペダリングがアンクリング(カカトが上下すること)になっていないかなどを見ます。
とにかく、冬の間にしっかりとフォームやペダリングを身につけておくことが非常に大事です。 - 高村監督のワンポイントアドバイス
- オフシーズンはこの3つ以外に腕立て、腹筋、背筋、スクワットなどあらゆる筋力トレーニングをやることも大切です。
冬に筋肉が付きすぎて困るということはありません。春先に自転車に乗り込めば無駄な筋肉は落ちていきますから。
あとはサプリメントを規則正しく持続的にとることです。 ラバネロではWGH Proを愛用しています。 選手にとても好評です。

若手選手のペダリングをチェックする高村精一監督

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