■ 鹿屋体育大学自転車競技部レポート!
  明治神宮外苑学生自転車クリテリウム。鹿屋体育大、男女アベック優勝!
  男子G1は野口正則選手、女子は近藤美子選手が圧勝!3/12(金)TV放送。

国内でのシーズン第1戦となる第4回明治神宮外苑学生自転車クリテリウム大会が2月21日(日)に行われ、鹿屋体育大学勢が男女ともに優勝を決めた。
このイベントは開催数こそ4回と少ないが、都心で行われる唯一のロードレースとして多くのマスコミや自転車ファンを集め、年々盛り上がりを見せている。

当然、各学校のレースにかける意気込みも強く今年も熱い戦いが繰り広げられた。
男子G1(大学対抗戦)は、距離30km(1周1.5km×20周)、2周に1回のポイントレース方式で行われた。各大学を代表する3名がエントリーし、序盤から連携した積極的な走りが見られた。

1回目のポイントをトップで通過したのは湯浅徹選手(明治大)。第1回大会、第2回大会と連覇したスピードマンである。
2回目のポイントは海外招待選手の李成鎬選手(韓国体育大)がトップ通過、以後も3回目越海誠一選手(日本大)、4回目佐々木龍選手(早稲田大)と各校エースクラスがトップ通過を果たし、レースは混沌としている。

そしてレースが丁度半分過ぎた5回目でトップ通過したのは、昨年準優勝の吉田隼人選手(鹿屋体育大)、鹿屋としては遅いトップ通過に見えたが想定内の展開。 鹿屋体育大はマークのきつい前年優勝の内間康平選手と準優勝の吉田隼人選手が前半から交替で容赦なく強烈にペースアップをはかったため、 ライバルチームの多くの選手がオーバーペースの術中にはまり、後半動けない体となっていた。
実際に昨年のレースより1分も短縮されていてそのハードさが容易に理解できた。

国内を知り尽くす鹿屋体育大がこのレースで最も用心しマークしていたのは海外招待チームの韓国体育大。 実は韓国体育大と鹿屋体育大は国立体育大学同士の縁で交流協定を結んでいて、韓国ナショナルチーム監督を務めたこともある李監督と鹿屋体育大の黒川監督はとても仲が良いことでも有名である。 さらに二人は「協力して両国のレベルアップをはかろう」と国を超えて高い目標を共有しているのである。

鹿屋体育大の予想は見事に当たり6回目のポイントで再び李成鎬選手(韓国体育大)が先頭通過、暫定トップに立ち有利にレースを進めるかに見えた。
しかし鹿屋体育大の勝負はここから始まった。
内間康平選手、吉田隼人選手の両エースの影に隠れて体力を温存したルーキーの野口正則選手が7回目をトップ通過、4回目の2位通過に続いて得点を重ねた。
9回のポイントを終え暫定3位タイに付けている野口選手は、昨年度のJrアジア選手権のロードレースをスプリント勝負で制したほどのスピードマンだ。 あとは最終回をトップでフィニッシュすれば4倍の大量得点獲得で逆転優勝できる計算である。
最終回のジャン(鐘)がなりいよいよクライマックスへ。鹿屋体育大学の3名は集団の先頭に陣取りペースを上げる。 最後折り返し地点からは内間康平選手が全力で先頭を引く、フィニッシュ地点まで1km近い距離があり無謀とも見えたペースアップだったが、 内間選手は「登録が3人でアシストが少ないため複数のアタックがかかった時にチェックできないことを考えて、 自らペースを上げて絶対にアタックをさせないようにしてゴール勝負に持ち込ませた」と冷静に振り返った。 さすがにナショナルチームで修羅場を潜ってきているだけに経験の違いを感じさせる。

最後の直線はゴール勝負になり作戦通り野口正則選手のスプリントが炸裂、「吉田先輩にガッツポーズは要らないからフィニッシュ地点を過ぎるまで踏み続けろ」 との教えを忠実に守った野口選手は他を寄せ付けずトップでフィニッシュ。
この時点で野口選手の劇的な逆転優勝が決まった。2位は同じくルーキーの佐々木龍選手(早稲田大)、3位は李成鎬選手(韓国体育大)となった。

野口選手は「昨年個人タイトルが取れなかった自分に自信を持たそうと伊藤雅和先輩に変わってメンバーに入れていただき、さらに自分がタイトルを取る予定で二人の先輩にお膳立てしてもらった。 イメージしていた以上にレベルが高く苦しい場面が何回もあったが先輩に助けてもらった。応援やチャンスをくれたすべての皆さんに感謝している。 個人的には昨年思うような走りができず迷惑を掛けたので今年は取り戻せるように頑張りたい」と元気よく語った。

大学対抗で優勝し、表彰台で喜ぶ野口正則選手(中央)

大学対抗で優勝し、表彰台で喜ぶ野口正則選手(中央)

各校上位2名の着順を合わせて付けられる学校対抗総合は早稲田大学が優勝、中央大学が準優勝、3位に鹿屋体育大学、以下4位韓国体育大と日本大、6位順天堂大、7位法政大と続いた。

一方の女子は学生連盟登録以外の選手も参加できるオープンレースとして距離18km (1周1.5km×6周)、2周に1回のポイントレース方式で行われた。 参加は9名と少数だがレベルの高い選手が表彰台の位置を争った。

1回目のポイントを昨年準優勝の近藤美子選手(鹿屋体育大)がトップ通過すると、2回目は北京オリンピック日本代表の和田見里美選手(中京大学)がトップ通過して並んだ。
3回目、4回目と近藤選手がトップを取り徐々に引き離しにかかったに見えたが、5回目は田中まい選手(日本体育大学)が取り、最終回を迎える。

結局フィニッシュも近藤美子選手が抑え見事に初優勝、鹿屋体育大の男女アベック優勝となった。 2位には和田見里美選手、3位には田中まい選手が入り、4位にはシクロクロス世界選手権のJr日本代表の福本千佳選手(Ready Go JAPAN)が続いた。

女子は近藤美子選手が優勝

女子は近藤美子選手が優勝

鹿屋体育大としてはシーズンの初戦を男女とも優勝で飾り幸先良いスタートとなった。
今回もウィグライ プロを上手に使っての勝利となった。 会場には日頃チームを支える日清ファルマの鈴木良雄氏も訪れ選手達と意見交換をしながら情報収集をしていたが、選手らは口々に肯定的なコメントを発していた。

※今回の女子レースでの様子を中心に鹿屋体育大と日本体育大の取組を纏めたTV放送があるのでご覧頂きたい。

明治神宮外苑クリテリウムに参戦した鹿屋体育大学のメンバー。左から3人目は黒川剛監督。その右は日清ファルマの鈴木良雄氏。

明治神宮外苑クリテリウムに参戦した鹿屋体育大学のメンバー。
左から3人目は黒川剛監督。その右は日清ファルマの鈴木良雄氏。

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