2010年1月から3月にかけて行われた、GIRLS KEIRIN Venus series3rdシーズンが閉幕した。 今年で3度目となるガールズケイリン3rdシーズンは、1月に立川競輪場、小倉競輪場、2月に奈良競輪場、玉野競輪場、3月に岸和田競輪場、 いわき平競輪場で実施され、鹿屋体育大学からは、1年生の前田佳代乃選手と2年生の近藤美子選手の2名が参戦した。
ガールズケイリンは、女子自転車競技の普及、認知を目的として、開催中の競輪場で、発売中の空き時間を利用して行われるイベントではあるが、 競技はUCIルールに従い行われるため、競輪とは異なりモノコックカーボンフレームにディスクホイールといったファッショナブルなスタイルのエキサイティングなレースだ。
昨年の2ndシーズンは石井寛子選手が6戦中5勝を挙げ、圧倒的な強さを誇っており、今シーズンも石井選手が圧倒的に優勢との大方の予想が立っていたが、 立川競輪場での初戦、「石井選手に勝つ」という思惑が一致した、前田選手、近藤選手、篠崎新純選手の連携が成功し、篠崎選手が優勝。 波乱の幕開けとなっていた。
2ndステージでの小倉ステージは韓国から4名の選手が参戦し、国際競輪となったが、予選で同じ組を走った2人は、韓国選手を警戒しすぎてしまったことや、 作戦のミスから、まさかの2人共予選落ちを喫してしまう。優勝は石井選手だった。
3rdステージは奈良。競輪場がない兵庫県出身の前田選手は、地元選手として多くの競輪ファンに声援されて、気合は十分。 予選はそれぞれ異なる組で走り、前田選手が1着、近藤選手が2着で、予選突破。決勝では先頭に前田選手がつけ、その後ろに近藤選手が入り、鹿屋ラインを形成。
レースは前田選手が先行し、2コーナーからまくって出た石井選手との激しいもがき合いとなったが、もがき合いを制した前田選手が初優勝を飾った。 「小倉での反省があったからこその先行で、後ろに先輩がいてくれたから心強かった。地元で初優勝できて、本当に嬉しいです。」と前田選手。
翌4thステージは、近藤選手が東京で行われた明治神宮外苑クリテリウムに参加する為欠場。
前田選手1人での参戦となったが、ここでも決勝は前田選手と石井選手の激しいもがき合いとなり、一騎討ちを制した前田選手が2連勝となった。
「これで今頃東京で走っている先輩にいい報告ができます!!」と語った前田選手。
このコメントをした直後、前田選手の元に神宮外苑クリテリウムで近藤選手が優勝したとの情報が飛びこんだ。
5thステージは岸和田。篠崎選手、石井選手が1勝の中、すでに2勝を挙げ、シーズン最優秀選手賞に王手をかけ、さらに地元で、 多くの声援を集めていた前田選手だったが、決勝は惜しくも2着。優勝は石井選手で、2勝が2人となり、最優秀選手賞は最終戦のいわき平ステージにもつれこむ形になった。
最終戦。ここでも韓国人選手2名、オーストラリアとニュージーランドの前田選手や近藤選手と同世代のジュニアナショナルチームで活躍する選手が各1名参戦し、 またしても国際競輪となった6thステージだったが、ここでも石井選手が優勝し、3勝となった石井選手が最優秀選手賞を獲得した。
「最優秀選手賞を逃したことは残念だったが、鹿屋らしい魅せるレースをすることにもこだわってレースを走ったガールズケイリンで2勝できたことはとても大きい。
オフシーズンで、時には気温もかなり低く、体調も崩しやすい環境の中で、ウィグライ プロを使用し、
3ヵ月戦い通すことができたことも今後の自信になると思います。
また、数多くのメディアから取材を受けたり、毎ステージで行われたトークショーへ出演などのガールズケイリンでしかできない経験の中で、
人間的にも大きく成長できた3カ月になったと思います」と前田選手。
いよいよ、本格的に2010年のレースシーズンが幕を開ける。
ガールズケイリンを通して、成長した2人の姿に注目だ。
- 《全成績》
- 1月 6日(水)~ 7日(木) 立川競輪場(東京) 近藤選手3位 前田選手4位
- 1月23日(土)~24日(日)小倉競輪場(福岡) 両者予選落ち
- 2月13日(土)~14日(日)奈良県営競輪場(奈良) 前田選手優勝 近藤選手3位
- 2月20日(土)~21日(日)玉野競輪場(岡山) 前田選手優勝(前田のみ出場)
- 3月13日(土)~14日(日)岸和田競輪場(大阪) 前田選手準優勝 近藤5位
- 3月20日(土)~21日(日)いわき平競輪場(福島) 前田選手3位 近藤予選落ち
玉野競輪場で行われた4thステージで優勝した前田佳代乃選手
